いっつもタイトルを見るとドキッとする小説。
君たちに明日はない
読了〜。
数年前に読み始めて、今回読んだ迷子の王様が最終巻。
新幹線乗る前に、品川駅構内の本屋さんにあったので、購入。
主人公は首切り代行会社に勤める男前。
他の登場人物として、
・主要メンバー
主人公(軽い。で、イメージ的には言わなそうな言葉 ふむ。という言葉を使う。)
そこの会社の社長(こいつも男前)
彼女(確か最初の巻でリストラをした人)
ツレ1名
でその他の登場人物は、リストラを検討している会社の社員さん。つまり、リストラ候補の人たち。
業界は、音楽、本屋、カメラ、出版、車、美容などなど多岐にわたる。
そのため、それぞれの業界の情勢に応じたリストラの理由がある。
とはいっても、業績不調→経費削減→人員削減って流れなんだけどね。
でタイトルみたいに暗い内容になんのかなーと初巻を読んだ時に思うてんけど、そんなことない。
リストラをきっかけに働く意義を考えるええ本になってる。
主人公がめちゃ軽いから、重く考えへんのかもしれんねー。
どんなオチになるのか。と思ってたら、個人的には結構スッキリした感じ。
詳しくはしっかりと読んで欲しいねんけど、
- ・人生にとって一番大事なものとは、仕事とは何か。
- ・お金は価値との等価交換でありお金そのものに価値があるのではない。
- ・世の中に必然はない
- ・世の中の大きな流れを読み込む。
- ・現在の状況は通過点。都度都度楽しめるようにしないとね。
っていうようなことを噛み締めたい人に向いているなーと思う。
で、オチが、結構爽快感があったわ。
- ・リストラ社長が会社をスカーッとたたむ。
- ・主人公がほんまニュートラル。
- ・最後のシーンが江ノ島あたりのビーチサイドのレストラン
やっぱ、せやな。
何かにすがりつくってより、
やり遂げたい。やりきりたい。やりたいねん。
っていうところにいた方がおもろいよね。
あ、ちなみに俺は迷子になってないよ。