ども。ワイズエッグの秋國です。
以前エントリーでも書きましたが、紅葉観賞、寺社仏閣巡り、庭園観賞な、山登り、海遊びなどなど、自然と人間の暮らしとの境界線を楽しむのが大好きです。
で、今年の紅葉。
今年はなんか難しいねー。
紅にならずに、シワシワになって落ちてたり、まだ紅葉してない場所があったりと、紅葉鑑賞者泣かせw
で、今日の一冊は、
「落英」
葉っぱが散るのではなく、花びらが散るって意味だけど、
「散る」つながりで。
この「落英」
厄病神シリーズの黒川博行さんの作品。
(ちなみに今カバンに入ってるのは「離れ切り紙」という短編集。)
前編、後編。
と別れていて、それぞれに起承転結はあんねんけど、前編である隠れていた人間性(もしくはだましだまししてた)が、後編になってある登場人物と行動を共にすることで顕在化していく物語。
キーワードは、
刑事、昇進、過去の事件、会社での人間関係、合法と不正ってとこかな。
キャラクターの精神がだんだん変わるわけではなく、成り行きで始めたことがだんだん雪だるま式に、大きくなっていって散る様は、滑稽だけど、なんか潔い気もした(笑)
人生成り行きで進む物事ってのもあるもんね。
で、成り行きで始めたものが、自分の方針や目指すところにそってればいいけど、沿ってない場合は破綻する。
ここまでハードボイルドなことはせんけど、似たようなことはせんようにせなね。と肝に銘じる一冊でした。